なぜ「おやこroom」を始めたのか|子育ての孤独・不安を減らす場所づくりの理由

前回のブログでは、「第1・第2回の開催を通して、居場所の大切さを感じました」とお伝えしました。
では、そもそもなぜ私たちは“おやこroom✽ココロ”を始めたのか。今回は、その原点にある想いをお話しします。

【子育ての現実】

ココロカンパニーのシッターは、保育士資格を持ち、これまで保育園・幼稚園・施設など、さまざまな現場で子どもたちと保護者に関わってきました。

さらに自分自身の出産・育児の経験が重なり、
「もっと家庭の中で寄り添うサポートを届けたい」
という気持ちが強くなっていきました。

出産後の時間は、喜びと同じくらい孤独や不安も訪れます。

はじめての経験に戸惑い、
「これで合っているのかな?」
「大丈夫かな?」
と検索しては、安心したくて、かえって不安になってしまうこともあります。

家にこもる時間が続くと、
“社会から離れてしまったような気持ち”になることもあります。

子育て期の親子と日常のイメージ
喜びと同じくらい、孤独や不安も訪れる子育ての時間

一方で仕事に復帰すると、好きな仕事でも、保育園からの電話にドキッとし、何かあるたびに職場に頭を下げ、
「もっと一緒にいてあげたい」
「何のために働いているんだろう」
と揺れる日々。

働くママも、家庭にいるママも、形は違っても同じようにたくさん悩みを抱えています。その葛藤の中でも、みんな必死に子育てを続けているのです。

私自身、乳幼児の育児と仕事の両立に追われたあの時期は、ほとんど記憶がないほど必死でした。どうしたら毎日を回せるかを考え、家事も仕事も子どもとの時間も試行錯誤しながら、朝から夜まで全力で走り続けていました。

「体が二つあったらいいのに…」と思うほど、心身ともにくたくたの日々でした。

今振り返ると、「もっと頼ってよかったんだ」と感じます。自分だけで抱え込まなくてよかった。お願いする勇気があれば、心にもう少しゆとりが持てていた気がします。

【シッターが遠い存在になってしまう理由】

「本当は頼っていいのに、頼れない。」
そんな気持ちを抱えるママは少なくありません。

  • どんな人が来るのかわからない
  • 家に他人を招くのは勇気がいる
  • 特別な人だけが使うサービスだと思っている
  • そもそも利用の仕方がよくわからない

こうした不安や壁が、シッターを“遠い存在”にしてしまいます。

シッターと親子が安心して話している様子
「どんな人なんだろう?」という不安を、少しずつ安心に変えていきたい

だからこそ、まずは私たちを知ってもらい、
「“頑張らなきゃ”じゃなくていい」
を当たり前にしたいと思っています。

【そんな想いから生まれた「おやこroom✽ココロ」】

おやこroomは、シッターを売り込む場所ではありません。

「人と人がつながり、安心できる入口」として生まれました。

来るだけで大丈夫。
話しても話さなくても大丈夫。

お子さんの「できた!」を一緒に喜べる。
「ちょっと聞いてほしい」も受け止められる。

そんな空間の中で少しずつ関係を重ね、
「困ったときはあの人たちに相談してみよう」
と思ってもらえる存在でありたいと考えています。

【地域にあたたかい居場所を】

これまでの開催では、こんな声をいただきました。

  • 家にいるのがしんどかった
  • 子どもと遊べる場所がほしかった
  • 子どもに刺激のある時間を過ごさせたい
  • 他の親子と交流したい
  • 保育士に相談したい
おやこroom✽ココロでの親子と保育士の交流風景
「ひとりで抱えなくていい」と思える、あたたかい居場所を目指して

子育てに関わるすべての人が、「ひとりで抱えなくていい」と思えること。
そして、今だけのこの時期を、親子で安心して楽しめること。

おやこroom✽ココロは、これからもそんな“よりどころ”でありたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。